川田 修
「微差が大差を生む。特別な才能ではなく、誰にでもできる小さな習慣が、個人と組織に劇的な変化をもたらす。」

川田 修

Osamu Kawada
専属講師
肩書
ゆらしインターナショナル株式会社代表オーナー、元プルデンシャル生命保険株式会社 エグゼクティブ・ライフプランナー
動画メッセージ
特別インタビュー
「伝説の営業マン」川田修が伝える、誰にでもできる”劇的変化”の法則。スキル以上に大切な”あり方”で、個人と組織を変えていく
Introduction
リクルートやプルデンシャル生命で輝かしい実績を残し、ベストセラー『かばんはハンカチの上に置きなさい』でも知られる伝説の営業マン・川田修さん。営業職だけでなく、事務や専門職など社員の意識を変革する普遍的な仕事の極意とは。明日から行動を変える「微差の法則」とは。
営業歴35年。数字以上の「感動」を生み出し続けた軌跡
はじめまして、川田修と申します。私は新卒で入社したリクルートから、27年半在籍したプルデンシャル生命保険まで、35年間にわたり営業の最前線を走り続けてきました。おかげさまで、リクルート時代には「全社年間最優秀営業マン賞」、プルデンシャル生命では営業職の最高峰であるエグゼクティブ・ライフプランナーとして「全国約2,000人中1位(President’s Trophy)」を獲得するなど、身に余る実績をいただき、メディア等では”伝説の営業マン”とご紹介いただいたこともありました。
「営業の秘訣を教えてほしい」。そんな声にお応えする形で始まったのが、”営業にとって最も大切なこと”をテーマにした講演活動や本を出すことです。営業したお相手が編集者だったことをきっかけに生まれた書籍『かばんはハンカチの上に置きなさい
― トップ営業がやっている小さなルール』はベストセラーになりました。これまでに『私は明日もお客さまに会いに行く』『仕事は99%気配り』など複数冊出版させていただき、なかには海外で翻訳された本もあります。

2024年9月にプルデンシャル生命保険を退職した後は、ゆらしインターナショナルという会社を立ち上げ、代表を務めています。「日本の医療の選択肢を増やし、患者ファーストの医療に変革する」を掲げ、整体技術による医療機関との連携など、さまざまな取り組みを行っているところです。一見、畑違いに見えるかもしれませんが、本質は同じです。お客さまの体に直接触れる機会の多い整体や医療は、実は最も高度なコミュニケーション能力が求められる場所だと捉えています。信頼できない相手に自身の身体は任せられないからです。これまで学んできた営業として最も大切なことを、”お医者さんと一緒に、痛みを抱えた人に徹底的に向き合う”という道で活かしています。

「水が好き」と言われたら、どう返す? 言葉の奥にあるストーリーを聴く
先ほど、自身のことを”伝説の営業マン”と言っていただくことがあるとお話しましたが、私自身は営業として特別な才能があるわけではないと思っています。ただ、もしも他の営業と差があるとしたら、それは「相手のニーズを曖昧にしない」ということを強く意識している点かもしれません。

例えば、お客さまが「僕、水が好きなんです」とおっしゃった時、あなたならどう返しますか?

「お水が好きなんですね、買ってきましょうか」とさらっと流すのは簡単です。しかし、私はそこで立ち止まります。「なぜ、お水なんですか?」と。水が好きな理由や背景を、少し掘り下げて聞いていくんです。すると、「実はお医者さんに言われて……」という健康上の問題が飛び出すかもしれませんし、「娘さんが勧めてくれた水がとてもおいしかった」という家族の温かいエピソードを聞けるかもしれません。

言葉の背景やストーリーを知れば、提案の質が変わります。「それなら、こんな方法もありますよ」と、相手の期待を上回るような価値のある会話や提案ができるかもしれません。それこそが私が存在している価値だと思うのです。相手への理解が深まるほど、「そこまで考えてくれるあなたにお願いしたい」という信頼が生まれていきます。

誰でも明日からできる、「感動」を生み出す微差の法則
私が講演で最も大切にしているのは、「誰でも、明日からすぐに実践できる」内容であることです。「誰でもできることで抜きんでる」「微差が大差を生み、顧客満足度の向上につながる」、そんなテーマでお話をしています。

なぜ、同じ商品を扱っていても、売れる人と売れない人の差が生まれるのでしょうか?
その答えとして、私は「レベル10を知り、レベル11を考える」という概念をお伝えしています。

お客さまの頭の中には、業界ごとの「標準的なイメージ(期待値)」があります。家電量販店の店員さんなら、これくらいの接客だろう。ホテルのドアマンなら、これくらいの対応だろう。この「お客さまが勝手に想像している基準値」が「レベル10」です。多くの人は、このレベル10を満たすことを目指します。しかし、それだけではお客さまの記憶には残りません。「普通によかった」で終わってしまうのです。感動が生まれ、選ばれる人になるために必要なのは、たった「1」の違い、「レベル11」を提供することです。それは決して、大幅な値引きや過剰なサービスではありません。帰り際に、出口まで走って深々とお辞儀をする。お客さまの大切な床を汚さないよう、かばんの下にハンカチを敷く。このほんのわずかな微差が、お客さまの心に感動という大差を生み出します。

さらに、講演ではお客さまとの関わりを「先味(会う前の期待)・中味(商品・サービス)・後味(去り際の余韻)」という3つの時間軸で捉え、すべてにおいてレベル11を意識することをお伝えしています。ご興味のある方はぜひ講演にいらっしゃってください。

「たった1枚の付箋」が人生を変えた。職種を超えて響く、仕事の原理原則
私の講演の参加者は、約2割が保険会社などの同業ですが、8割が異業種です。少し珍しいところでは弁護士事務所やブライダル会社など、実にさまざまな業界や組織からお声がけいただいています。

ただ、実は私はすべての講演で、一貫して同じ内容を話しています。相手の業界や仕事に合わせて内容を変えることはしません。なぜなら、参加者の皆さんはその業界や仕事のプロフェッショナルだからです。業界や仕事のことは誰よりも知っているはず。付け焼き刃の知識で内容を変えるよりも、私が経験した営業の原理原則を、ご自身の仕事に当てはめて考えていただくほうがいいと考えています。

ある信用金庫での講演では、研修の一環で事務職の方が半数ほど参加されていました。その中の一人が、話に感銘を受け、行動を変えました。今まで無言でただ置いていた書類に付箋をつけ、「よろしくお願いします」と一言添えるようにしたそうです。誰にでもできる、小さな「レベル11」の実践です。

彼女は昇進し、十数年後に再び私を講演に呼んでくださいました。「あの時の話で、仕事への向き合い方が変わり、人生が変わった」と伝えてくださり、こちらも感動しました。これは私の話が優れていたのではなく、その方が行動を変える「タイミング」にちょうど合っていたのだと思います。同じ話でも、聞く時期によって受け取り方や響き方が変わるものです。だからこそ私は、会場にいるたった一人でもいいから、その人の行動や仕事への向き合い方を変えるきっかけになるよう、情熱を込めて語りかけています。それが私の講演にかける一番の想いです。

一流と二流の差は「能力」ではない。成功への近道は「マインド」にあり
一流と二流の違い、それは能力の差ではなく「準備やマインドの差」です。偶然ではなく、徹底的に積み上げたものだけが差を生みます。そのためには、自分をコントロールできないといけません。そして、失敗を引きずらないこと。あのイチローさんでさえ10打席のうち半分以上は打てないのですから、失敗があるのは当然です。営業も考え方は同じ。失敗しても引きずらずにリセットして、お客さまに感謝しながら商談に臨むことが大切です。
また、成功への近道として一番簡単なのは、できる人の真似をすることではないでしょうか。実は『かばんはハンカチの上に置きなさい』の本のタイトルにもなった、かばんの下にハンカチを敷く所作は、先輩のアイデアでした。初めて目にした時、衝撃を受けて真似をしたのです。尊敬する人の所作で自分の感性に合ったものを取り入れていくと、自分自身も少しずつ、所作や考え方が素敵な方向に変わっていきます。1つでいいから取り入れて継続してみる。これが成功の秘訣だと思っています。皆、わかっているし、知っているが、実行し続けるのは難しいものなのです。
[取材・編集/猪俣奈央子 文/佐々木沙枝]
[ノビテクスタッフからのメッセージ]
川田さんは、長年、多くの営業パーソンはもちろん、営業以外の方々向けに講演をいただいていますが、ほぼ講演内容は変わっていません。営業に関わらず、人と人の関係においてとても大切なことをお伝えし、ご評価いただいている証左だと確信しております。営業の方々向けに、より深いセールスプロセスの講演も行いますが、まずは全ての人に川田さんの講演を通じて、「スキル以上に大切なこと」をお届けしたいです。
講演テーマ
「あなたは本当に“お客様目線”で行動しているか」
「お客様との“ご縁”を育てる『方法』と『心構え』」
「誰でも出来る、“普通の営業マン”より少しだけ抜け出す方法」
「本当の顧客満足度とは何か」
「紹介してもらえる営業マンは、何が違うのか」
プロフィール

1966年東京都墨田区生まれ。慶應義塾志木高等学校、慶應義塾大学法学部卒業。
小学校5年から大学4年までサッカー漬けの生活を送り、1989年株式会社リクルート入社。入社から退職まで96カ月のうち、月間目標を95カ月達成。部署最優秀営業マン賞を数回、全社年間最優秀営業マン賞を受賞。1997年プルデンシャル生命保険株式会社入社、営業職の最高峰であるエグゼクティブ・ライフプランナーに昇格。その年の年間営業成績(2001年度の社長杯)でトップとなり、全国約2000人中の1位のPT(President’s Trophy)を達成。元エグゼクティブ・ライフプランナーとして「保険」だけでなく「本当の顧客満足とは」「紹介をしてもらえる営業」「お客様に感動を与える営業」などをテーマに企業からの講演・研修依頼を年に40回程度受けるなど、営業のプロフェッショナルとして多彩な活動を行う。保険営業や講演・研修を通して、これまで1000人以上の経営者と出会い、約800社の企業を訪問してきた。

2024年9月プルデンシャル生命保険を退職した現在は、経験を生かし「日本の医療の選択肢を増やし患者ファーストの医療に変革する」を掲げ、整体技術による医療機関との連携など、ゆらしインターナショナル株式会社の代表オーナーとして日々奮闘中。

著書の「かばんはハンカチの上に置きなさい-トップ営業がやっている小さなルール」(ダイヤモンド社2009年)は、10万部を超え、韓国、台湾、中国でも翻訳本が発刊されるなど話題となっている。また2012年春に出版となった「仕事は99%気配り」(朝日新聞出版)も4回の増刷を重ねている。

参加者の声
  • 役に立つ話が多かった気がします。
  • 提案の前段階についてどれだけ大事かが分かりました。
  • 社会人としての基礎が分かりました。
  • 期待基準値に関することが参考になった。
  • 細かい気遣いを学べてよかった。
その他の参加者の声はこちら
  • 実例付きで分かりやすい。
  • 普段意識できていないことに気付かされました。相手への気遣いなどを忘れずに、時間を取っていただいたことに感謝する気持ちを大切にしたいです。
  • 契約がゴールになってしまうので、その先の紹介まで辿り着けるようになりたいと思った。
  • 本当に細かい所作や行動でもお客様に印象づけられることを学んだ。早速今日から実践してみたいと思った。
  • お客様に信頼できる人間だと思ってもらうためのノウハウが聞けたことが、とても貴重な時間でした。どの場面のお話も聞いていて楽しかったです。
  • 日々の活動の少しの工夫で相手の感じ方が変わることが理解できるいい内容でした。
  • 小さなことでも、お客様目線にたってみると、嬉しかったり気にしてくれているなと感じてもらえるのではないかと思えることを教えていただいたので、参考にさせていだき、当たり前にできるようにしたいと思いました。
  • わかりやすく、納得して自分の中にスッと落とし込めました。真似できるところをコツコツと真似ていきたいと思えました。貴重なお話でしたので、もっと詳しくお話が聞きたかったです。
  • 今日の先生の次の話、問題を解決編も聞いてみたくなりました。たまに、缶コーヒーやペットボトルのお茶を頂く、出されることがありますが、そういう時の先生の立ち振る舞いを聞いてみたかったです。
講演実績

株式会社一条工務店/株式会社オカムラ パートナービジネス推進部/株式会社かんき出版/株式会社嶋村/株式会社システムブレーン/株式会社タイム/株式会社パソナHRソリューション 東京本社 キャプラン教育研修事業本部/株式会社ペルソン/株式会社ライフプラザNEO/株式会社ルビー/ジブラルタ生命保険株式会社 横須賀第一営業所/SMBCコンサルティング株式会社/第一生命保険株式会社 浜松支社/大同生命保険株式会社 東京本社/トヨタファイナンス株式会社/日清医療食品株式会社/橋本総業株式会社/三井不動産リアルティ株式会社
※その他、地方公共団体、全国の商工会議所など、多くのご講演機会をいただいております。

書籍
  • だから、また行きたくなる。 伝説の外資系トップ営業が教える「選ばれるサービス」の本質

    (ダイヤモンド社)単行本-2018年
  • 「営業の仕事」についてきれいごと抜きでお話しします ―「売るテクニック」よりも大事なこと

    (三笠書房)単行本-2014年
  • 僕は明日もお客さまに会いに行く。

    (ダイヤモンド社)単行本-2013年
  • かばんはハンカチの上に置きなさい ―トップ営業がやっている小さなルール

    (ダイヤモンド社)単行本-2009年
  • 知識ゼロからの営業入門

    (幻冬舎)単行本-2012年

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