鈴木 成宗 (すずき なりひろ)
老舗和菓子店の21代目当主として家業を継ぐ一方、クラフトビールブランド「ISEKADO」を立ち上げ、東海最大規模へ成長。発酵科学の第一人者として産学連携や海外展開を牽引し、特別講義や招待講演も精力的に行うなど、伝統と革新の融合を体現している。
ジャンル
| 政治・経済 | 地方創生 |
|---|---|
| 経営・ビジネス | 経営・マネジメント |
| スキル・教養 | 歴史・文化 |
| 業界・トレンド | ものづくり・製造業 |
主な講演テーマ
ビールによる産官学連携 ― 微生物との歩みから、地域活性・グローバル展開への展望まで ―
伝統と革新の掛け合いせ 伊勢発のクラフトビール分を世界へ
老舗の挑戦~450年続く事業の継承と革新
プロフィール
1967年三重県伊勢市生まれ。創業1575年、450年余の歴史を持つ老舗和菓子店「二軒茶屋餅角屋本店」の21代目当主として家業を継ぐ一方、1997年にクラフトビールブランド「ISEKADO(伊勢角屋麦酒)」を立ち上げ、東海地域最大規模へと育て上げた。現在は有限会社二軒茶屋餅角屋本店代表取締役社長として、伝統菓子と発酵食品の両輪で地域産業を牽引している。
学術面では東北大学農学部卒(海洋性プランクトン研究)。2017年、野生酵母の単離と商業利用に関する研究により三重大学から博士(学術)を取得。2024年より静岡大学客員教授として発酵科学と地域イノベーションを講じ、産学連携による次世代醸造技術の社会実装をリードしている。上海交通大学、名古屋大学、東北大学、早稲田大学MBAクラスなどでの特別講義・公開講座も多数、地域イノベーション学会など各種学術会議での招待講演も精力的にこなす。
業界団体では全国地ビール醸造者協議会理事、地域イノベーション学会理事、三重県ニュービジネス協議会副会長などを歴任。クラフトビールの技術底上げを目的に「三重県クラフトビールの会」を設立し会長を務めるほか、日本ホームブルワーズ協会を創設して会長として家庭醸造文化の啓発にも尽力している。
国内外のビール審査員経験は豊富で、英国「International Brewing Awards」、米国「Great American Beer Festival」、豪州「Australian International Beer Awards」など国際大会で審査員を歴任。
近年も審査・輸出交渉・原料調達・技術提携を目的に、インドをはじめ、アジア、欧米、オセアニアなど世界各国で活動。
現地ブルワリーや流通大手との協業を進め、直近ではベトナム・ダナンでのOEM生産体制を確立した。
海外ネットワークの広さも特筆に値し、海外の著名なビール審査員と多数の友好関係を持っていることに加え、タイ財閥チャロン・ポカパン(CPFグループ)やインドネシア財閥アグヌス・ダユウ・グループと友好関係を結び、共同研究や販路開拓を議論。これらアジア財閥との連携を足掛かりに、東南アジア市場でのプレミアムクラフトビール需要を先導している。
メディア露出も多く、2019年に出版した著書『発酵野郎!』(新潮社)は現在も増刷を重ねている。2025年1月にはテレビ東京系列『カンブリア宮殿』で「発酵と経営の二刀流社長」として特集が組まれ、大きな反響を呼んだ。
研究者としての探究心と経営者としての実行力を両立させ、野生酵母の解析、機能性ノンアルコールビールの開発、AIを用いた醸造制御、地域資源活用型ビール(伊勢茶ペールエール等)の企画など、“伝統×革新”の新規事業を次々と実現している。
講演料
30万円以上から60万円未満
